9日間にわたって開催した写真展「牛革のランドセルができるまで」が、無事に終了しました。会場へ足を運んでくださった皆さま、そして開催にあたり、ご協賛・ご協力くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
今回の写真展でお伝えしたかったのは、ランドセルが完成するまでの工程だけではありません。一つの命から生まれた革が、さまざまな職人の手を渡り、何十もの工程を経て、やがて子どもたちの6年間を支えるランドセルになる。
その背景にある命のつながりや、ものづくりに携わる人たちの想いを、写真を通して感じていただきたい。そんな願いから、この写真展は始まりました。
子どもたちの言葉が教えてくれたこと
会場で特に心に残っているのは、写真を見つめる子どもたちの姿です。
一枚一枚の写真を真剣な表情で見ながら、
「こうやってランドセルってできるんや」
「これからは、もっと大切に使おうと思う」
と話してくれました。
その言葉を聞いたとき、胸がいっぱいになりました。
“ これからは、
もっと大切に使おうと思う ”
「大切に使う」
その短い一言の中に、この写真展を開催した意味が、すべて詰まっているように感じたからです。ランドセルは、決して当たり前にそこにあるものではありません。
いただいた命を無駄にしないよう、皮を革へと生まれ変わらせる人がいる。その革を受け取り、一つひとつの工程に手をかけながら、ランドセルへと仕立てる職人がいる。そして、その長いバトンを最後に受け取るのが、子どもたちです。
命をつなぐ手
いただいた命を無駄にしないよう、皮を革へと生まれ変わらせる手。そこには見えない想いが込められています。
受け継がれる技術
一つひとつの工程に手をかけ、ランドセルへと仕立てる職人たちの道具や仕事の風景。
完成したランドセルだけを見ていては気づきにくい、その背景にある命や人の手、積み重ねられた時間。今回の写真展が、それらに少しだけ目を向けるきっかけになっていたなら、これほどうれしいことはありません。
共に届けてくださった皆さまへ
この写真展は、私たちだけの力で開催できたものではありません。
開催の趣旨に共感し、ご協賛くださった企業の皆さまをはじめ、準備や運営にご協力くださった皆さま、会場へ足を運び、写真に込められた物語を受け取ってくださった皆さま。一人ひとりの支えがあったからこそ、この9日間を迎えることができました。
そして、写真というかたちで、ランドセルが生まれるまでの物語を丁寧に届けてくださった写真家・上吉川祐一さんにも、心より感謝申し上げます。
写真に写っていたのは、ものづくりの工程だけではありません。職人のまなざしや手の動き、受け継がれてきた技術、その場に流れる時間。そして、命あるものを無駄にせず、次へとつないでいこうとする人たちの想いが、そこにはありました。
この写真展を通して、命からものへ、つくり手から使い手へと、想いが受け継がれていく時間を皆さまと共有できたことは、私たちにとって何よりの財産です。

9日間を終えて
たくさんの方にご来場いただき、あたたかい言葉と笑顔をいただいた特別な時間となりました。
改めまして、ご来場くださった皆さま、ご協賛・ご協力くださった皆さま、そして写真展に関わってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。
この9日間でいただいた、たくさんの言葉と笑顔を励みに、これからも、たつのの革の魅力と、その背景にある命やものづくりの価値を、一人でも多くの方へ届けてまいります。